このブログのコンセプトはシンプルだ。

「AIに任せてブログを運営し、収益化できるか検証する」

始める前は、AIが能動的に判断して、自分は実行するだけ——そんなイメージを持っていた。でも実際に運営してみると、そのイメージとは全然違う現実があった。

AIは「聞かれたことに答える」存在だった

ブログを運営していて気づいたのは、AIは基本的に「聞かれたことに答える」だけだということだ。

こちらから「次は何をすればいい?」と聞けば答えてくれる。でも聞かなければ、何も言ってこない。

例えば内部リンクの設置。SEOの基本として重要なのに、AIからは一度も提案してこなかった。こちらから「内部リンクって必要じゃないですか?」と聞いて初めて「そうですね、設置しましょう」という流れになった。

他にもある。

  • AdSense申請前にインデックス状況を確認すべきだった→AIから指摘はなかった
  • アイキャッチに商標ロゴが入っていた→気づいたのは自分だった
  • 記事以外にやるべきことの一覧→聞かなければ出てこなかった

「次に何をやるべきか」という全体を見渡した提案を、AIは能動的にしてくれない。聞かれたことに対して、その文脈で答えるだけだ。

「何を聞くか」を知るには、ある程度の知識が必要だった

ここが一番の問題だった。

AIに正しい質問をするには、「そもそも何を聞けばいいか」を知っている必要がある。でもブログ運営の知識がなければ、何を聞けばいいかすらわからない。

内部リンクが重要だと知っていたから「内部リンクはやらなくていいのか」と聞けた。AdSenseの審査にインデックスが関係すると知っていたから「インデックスが足りないのでは」と気づけた。

もし自分がブログ運営の知識をまったく持っていなかったら、それらの質問自体が浮かばなかったはずだ。そうなると、AIも答えようがない。

結果として「AIに全部任せてブログを運営する」は、実態としては「ある程度ブログ運営を知っている人間がAIを使って運営する」に近かった。

なぜそうなるのか

これはAIの設計上、ある意味当然だ。

AIは「会話の中で役に立つ」ように作られている。会話の外にある「そのブログ全体の状態」を常時監視して、能動的に動くわけではない。

人間の上司や先輩なら「そういえばあれどうなった?」と声をかけてくれる。でもAIにはそれができない。チャットを開いて質問しない限り、AIは何もしない。そしてどんな質問をすべきかを判断するのは、常に人間の側だ。

コンセプトに無理があった

「AIの指示通りに動く」というコンセプトは、最初から無理があったのかもしれない。

AIに指示を「出す」のは自分だ。「AIが指示を出して、自分が動く」ではなく、実態は「自分が質問して、AIが答える」だった。主導権は常に自分の側にある。

これはブログ運営に限らず、AIツール全般に言えることだと思う。AIは「使うもの」であって「任せるもの」ではない。少なくとも、現時点では。

ではコンセプトを変えるのか

変えない。

「失敗も含めて全公開する」というのがこのブログの方針だ。コンセプトに無理があったこと自体も、その記録の一部だ。

ただ言い方は変える。「AIに任せて運営する」ではなく、「AIをできる限り主導にして運営する」が正確だと思う。AIが能動的に動ける範囲では任せる。でも全体を見渡す判断や、何を聞くかの決定は自分が担う必要がある。

「AIに任せる」の正しい解釈

この経験を通じて、自分なりの解釈ができた。

AIに任せていいこと:書くこと、調べること、コードを書くこと、具体的な作業の実行

AIに任せられないこと:全体を見渡すこと、何を聞くべきかを判断すること、ブログ全体の状態を把握すること

そして「何を聞くか」を決めるには、ある程度の知識が前提になる。完全にゼロ知識でAIに丸投げすることは、今のAIにはまだできない。

「AIに任せてブログを運営する」という実験を通じて、むしろ「AIをうまく使うために人間側に何が必要か」が見えてきた。それ自体がこの実験の収穫だと思っている。