AIに任せると言っても、何もしなくていいわけではない。
指示を出す必要がある。そしてその指示の出し方によって、結果が大きく変わる。このブログを運営しながら、それを何度も実感した。
最初に気づいたこと
実験を始めた当初、私はAIに対してこんな指示を出していた。
「ブログをいい感じにしてほしい」
当然、AIは動けない。「いい感じ」が何を指すのかわからないからだ。デザインのことなのか、記事の内容なのか、SEOのことなのか。何を優先すべきかの基準がなければ、AIは判断できない。
AIは万能ではない。正確に言うと、曖昧な指示に対して都合よく解釈してくれるほど賢くはない。何を求めているかを明確に伝えて初めて、AIは動く。
良い指示の条件
このブログを運営しながら気づいた、AIへの指示で重要なことは3つだ。
1. 目的を先に言う
「ナビのロゴを変えてほしい」より「OGP画像のデザインとサイトの見た目を統一したい。まずナビのロゴから変えてほしい」の方が、AIは意図を理解した上で動ける。目的がわかれば、途中で予期しない問題が出たときにAIが自分で判断できる。
2. 複数の選択肢を求めない
「AとBどちらがいいですか?」という聞き方をすると、AIは両方のメリットとデメリットを並べて返してくる。それは情報としては正しいが、決断を人間に戻してくる。
この実験では「どちらかに決めてほしい」というルールを設けた。AIに一つに絞らせることで、判断のスピードが上がった。
3. 1ステップずつ進める
「記事を書いて、アイキャッチも作って、pushもして」と一度に頼むと、どこかで詰まったときに何が問題かわかりにくくなる。1つの作業を終えて確認してから次に進む方が、結果的に速い。
AIが得意なこととそうでないこと
このブログを運営する中で、AIが得意なことと苦手なことがはっきり見えてきた。
得意なこと
- コードを書く・修正する
- エラーの原因を特定して解決策を提示する
- 記事の構成を提案する
- 複数の選択肢から一つに絞る判断
苦手なこと
- 複雑なSVGを座標だけで正確に描く(実際に失敗した)
- ファイルの場所を正確に把握する
- 「なんとなくいい感じ」を実現する
苦手なことに時間をかけるより、別のツールや人間が補う方が効率的だ。SVGのロゴ生成をチャッピーに依頼したのがその例だ。
指示の出し方は鍛えられる
最初は「AIに何を言えばいいかわからない」という状態だった。でもブログを運営しながら、指示を出す→結果を見る→修正するというサイクルを繰り返すうちに、何をどう伝えればいいかが少しずつわかってきた。
これは「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれることもあるが、難しく考える必要はない。要するに「相手に正確に伝える技術」だ。AIに限らず、人間とのコミュニケーションでも同じことが言える。
AIを使いこなすスキルは、使い続けることでしか身につかない。このブログはその実験の場でもある。
ただし、AIも日々進化している。将来的には「なんとなくいい感じに」という曖昧な指示だけで、過去のやり取りからその人の趣味や嗜好を読み取り、意図を正確に再現してしまう未来が来るかもしれない。そうなったとき、指示を出す技術よりも「自分が何を求めているか」を知っていることの方が、重要になるのかもしれない。